
2023年7月1日から施行された改正道路交通法で、新しい電動モビリティの区分として、特定小型原付区分が新設されました。
その後、都心部を中心に駅前や住宅街などで、よく見るようになったシェアサービスの電動キックボードが徐々に拡大してきたことは記憶に新しいかと思います。
しかし、なかなか国内大手メーカーからの発売はなかった中で、昨年12月、パナソニックからついに発売となりました。改めて特定小型とは?、そして製品の詳細をご紹介していきたいと思います!
Contents
【ついに登場】国内大手から出た特定小型原付『MU』(レビュー付き)
【特定小型原動機付自転車とは】
特定小型原動機付自転車(特定小型原付)とは、2023年7月1日から施行された改正道路交通法で新設された新しい電動モビリティの区分です。車両はキックボードタイプ、自転車タイプ、3輪&4輪タイプなど様々です。特定小型原付にはどんな特徴があるのでしょうか?

≪ポイント①:手元スロットルでこがずにOK≫
特徴としてはペダルを漕がずとも手元のスロットルなどで時速20kmまで出る仕組みで、わかりやすく言えばこれまでの原付と同じと思って頂ければと思います。今回のMUにおいては、ペダルの代わりに足置きとして、フットレストが装備されています。

スタッフレビュー
走り出しはスロットルをゆっくり捻るだけで、急発進することもなく緩やかに加速。初めての方でも違和感なくお使いいただける仕様になっています。その後の加速もスムーズで、心地よい速度で走行することができます。
≪ポイント②:16歳以上なら免許不要で誰でも乗れる≫
これまでの原付との一番の違いは免許が不要で、16歳以上なら誰でも乗れるという点です。これにより自転車と特定小型原付は、ほぼ境目がなくなり、利用者の目的次第でどちらを利用するかの選択肢が増えることとなりました。

≪ポイント③:歩道走行は例外≫
今回の特定小型原付に限らず、自転車は原則車道走行であり、歩道走行は例外となっています。
走行がOKなのは下記となっています。
- 歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等があるとき
- 13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者
- 身体の不自由な人が普通自転車を運転している時
この前提で、今回の特定小型原付の場合は、歩道通行モード(時速6kmに制限)に切り替え、最高速度表示灯を点滅させることで、「特例特定小型原動機付自転車」として、例外的に歩道や路側帯(歩行者用路側帯を除く)を通行することができます。
また、上記同様に自転車通行が可能な道路標識または道路標示がある歩道に限られます。よって、基本自転車同様に、車道走行するものと認識しましょう。
手元スイッチで走行モードを選択
下記画像のように、手元スイッチに走行モードボタンがあります。車道モード(上)と歩道モード(下)を選択することで下記のようになります。
- 車道モード:最高速度20km、表示灯が常時点灯
- 歩道モード:最高速度6km、表示灯は点滅

点滅イメージはこちら↓
≪ポイント④:ナンバープレートやウインカーなども必須≫
一般原動機付自転車と同様に、ナンバープレートの取得と自賠責保険への加入が必須です。
ナンバーについては、製品購入時に販売店より発行される販売証明書と市区町村窓口やwebサイトから標識交付申請書を入手し、ご自身にて市区町村役所で発行となります。
自賠責保険は、保険代理店、コンビニ、郵便局等でご加入いただけます。加入後に渡されるステッカーを必ずナンバープレートに貼ってください。
詳細な流れはこちらをご覧ください。

ナンバープレート以外にも、ウインカー(方向指示器)やブレーキランプ(制動灯)など、特定小型原動機付自転車には保安基準に定められた装置が備えられている必要があります。基準を満たしていない車両は、公道を走行することができません。
※画像クリックし拡大をおすすめ
上記でご紹介した内容も含め、特定小型原動機付自転車、一般原動機付自転車、電動アシスト自転車のそれぞれをまとめた一覧をご覧ください。
※画像クリックし拡大をおすすめ
≪ポイント⑤:安全のためにヘルメットの着用≫
特定小型原動機付自転車の運転者には、乗車用ヘルメット着用の「努力義務」が課せられています。
交通事故の被害を軽減するために頭部を守ることが重要です。SG基準等の安全性が示されたヘルメットを選び、あごひもを確実に締めるなど正しく着用しましょう。
【MU(エムユー)とは】
冒頭でも触れたように、2023年7月に特定小型原付が制度化されても、電動アシスト自転車の国内大手メーカーからはなかなか製品が発売されてきませんでしたが、昨年12月にパナソニックから満を持して『MU』が登場しました。
MUは、いわゆる自転車タイプのスタイルで、自転車のような気軽さとバイクのようなスムーズさを取り入れた1台となります。
全長約1.6m(一般原付が1.9m程度)、重量は24kg(一般原付が60kg~80kg程度)と、一般原付と比較するとどちらもコンパクトであり、移動や駐輪もスムーズです。
価格は、234,000円(税込)※2026年1月時点
ちなみに、MUというネーミングの由来は、モビリティ(Mobility)とユーティリティ(Utility)の頭文字を組み合わせたものとのこと。
≪ちょうどいいサイズ感≫
タイヤサイズは、電動アシスト自転車にも多く採用されている20インチ。フレームは、またぎやすいU字フレームで、足つきがしやすいように高さ調節が可能なシートで、安心な乗り心地となっています。
≪坂道もパワフル≫
力強い登坂力で、上り坂もグングン進むため、安心して走れます。
スタッフレビュー
代官山モトベロスタッフも店舗近隣にある急坂として知られる『上村坂(斜度17%)』で使用しましたが、時速12~13kmで登ることができました。数字で言われてもピンとこないと思いますが、一言で表現しますと、『十分な速度』と言えます。

≪バッテリー≫
バッテリーは従来の電動アシスト自転車と同じ仕様になっております。したがって充電器も共通となります。サイズは16Ahと大容量バッテリーが装着されております。
満充電での走行距離は、約40kmの走行が可能となっています。
≪手元スイッチ≫
こちらも電動アシスト自転車で見慣れている手元スイッチ。機能をわかりやすく配置し、走行中は速度(km/h)、停車中はバッテリー残量(%)を表示します。
≪カラー紹介≫
老若男女、使いやすい3カラー展開。

【オプションもおすすめ】
≪リアバスケット≫
フロントバスケットは、荷物などでウインカーなどの保安部品が見えなくなってしまう可能性がある為、純正の用意はされておらず、リアバスケットが用意されています。
- 幅:約310mm
- 奥行:約370mm
- 高さ:約190mm
- アルミ製
- 価格:9,500円(税込) ※2026年1月時点
≪バックミラー≫
原付バイクでは、当たり前についている『バックミラー』もオプションでご用意があります。
価格:2,200円(税込) ※2026年1月時点
【ご利用にあたっての注意点】
≪スピードの出し過ぎに注意≫
ここまでご紹介しました通り、特定小型原付は法令で最高速度が20kmと決まっています。
なかなか20kmと言われても速度のイメージができないかもしれませんが、お買い物などで街中をママチャリで走ると、時速12~15km程度です。電動ママチャリでも12~17kmくらいでしょうか。
そう考えると、20kmで街中を走行するとなると、結構な速さとなります。この速度で、住宅街を走行すると、自転車店スタッフでも早過ぎて怖いと感じるくらいです。
よって、スピードの出し過ぎは十分に注意が必要です。
≪バイクと同じ感覚で使いましょう≫
自転車も原則は車道走行となりますが、都心部を中心に大型幹線道路などでは、車とギリギリの位置で走行することもあり、歩道に乗り上げての走行をすることもあると思います。
特定小型原付でも、その感覚で走行してしまうと、特定小型原付はスピードが出てしまうため、歩行者との接触などの可能性が高く大変危険です。
上記でご紹介した通り、歩道を『歩道モード』で使用すること自体はOKですが、一旦停止して『歩道モード』に切り替えてから歩道に入ることとなります。
ルール通りお使いいただくのがベストですが、なかなか難しいと感じる方は、基本これまでの原付バイクのように、『車道のみを走る』方が、使いやすいと感じることもあろうかと思います。
いずれにしても、しっかりとルールを守った上で、安全に使うことを心がけましょう。
【試乗ができます】
- 代官山モトベロ(渋谷区)
- モトベロ二子玉川(世田谷区)
- モトベロ横浜港北(横浜市都筑区)
- モトベロ湘南(藤沢市)
上記では、試乗車をご用意しております。ご予約なしでいつでもお試しいただけます。ご検討中の方は、最寄りの店舗までお越しください。


















