モトベロでも大人気のe-bikeブランド『BESV』を代表する PSシリーズから、待望の新車種として『PSA2』『PSF2』の2車種の発売予定が先日リリースされました。
PSシリーズの象徴とも言えるフレームデザインを踏襲した後継機種ですが、電装系パーツを一新したことでe-bikeとしてより進化した車両に生まれ変わりました。
今回は発表されたばかりの『PSA2』『PSF2』の商品情報に加え、『PSA1』『PSF1』との実走比較レビューを代官山モトベロよりお届けします。
※2025年6月19日追記
『PSA2』『PSF2』共に6月28日(土)発売開始となります。発売前の先行予約もモトベロ各店にて受付中です。

Contents
【NEW】待望のニューモデルBESV『PSA2』『PSF2』
『PSA2』『PSF2』共通の新機能
新型HMIディスプレイ


左手側に設置されたディスプレイは、以前のものより防水性能がIPX5からIPX6に向上し、ディスプレイの表示も更にシンプルになり視認性がアップ。速度等のインフォメーション切り替えも左右のスイッチがある事でひとつ前の情報に戻せるので操作の煩わしさがなくなっています。
電源操作が便利に
さらに、何よりも便利なのは、電源のON/OFFです。以前は下記の画像(右側バッテリー)のように走行前にバッテリー電源をONにし、そのまま鍵をつけたままで走行する仕様でしたが、新型ディスプレイでは、電源のON/OFFもすべて手元で出来るようになった為、操作性が向上し、鍵のつけっぱなしも不要となりました。
トルクセンサー

新型のトルクセンサーは耐久性と反応性が向上し、以前のモデルより立ち上がりの加速感が滑らかかつパワフルになっています。こちらは後の走行感にてご紹介しています。
BESV Smart Plus APP対応


同ブランドの手掛ける『SMALO』と同じ新APPを採用し、Bluetoothでバイクと連携が可能。
これによって、ご自身でエラー履歴の確認や消去が出来、無線による各種ファームウェアの更新も可能になりました。何よりAPPの画面が縦型になりハンドル周りが煩雑にならない点とバッテリー残量から走行可能範囲をカラーで表示してくれる為、出先でバッテリー切れの心配もない点がユーザーにとってより親しみやすい仕様になりました。
ラーニングスマートモード
今回の変更点で1番のポイントが、乗り手のペダル特性をAIが学習するラーニングスマートモード。
ペダルトルク、ケイデンス、スピード、斜度などのデータを各部センサーが読み取り、数値化・分析することで、ユーザーごとに異なるアシスト出力制御を可能にし、自分だけのe-bikeに進化します。
また、どちらの車両も従来のオプションパーツが取り付け可能な為、使いやすさはそのままに新しい『PSシリーズ』を楽しむ事が出来ます。
PSA2
カラーラインナップ
全4色のカラー展開。『PSA1』にはなかったブルーカラーの『Zenith Blue』が新鮮に感じます。『PSA1』がポップなカラーが多い印象でしたが、今回はシャープで落ち着きのある色味です。またフレームデザインは前方からクランクに伸びるラインが入った事で、平坦に見えるフレームに立体感を与え、PSシリーズのフレーム形状を際立たせています。
SPEC
- カラー:Pure White / Phantom Black / Cardinal Red / Zenith Blue
- タイヤサイズ:20×1.95
- 重量:19.6kg
- バッテリー容量:36.3V×10.5Ah/381Wh
- 最大走行可能距離:90km /61km / 51km
- 充電時間:0%→80%:3時間40分 80%→100%:2時間
- ギア:SHIMANO Altus 7speed
- アシストモード:3アシストモード&スマートモード
- 車体価格:¥268,000-(税込)
実走レビュー(PSA1との比較)
街乗りを想定し、スマートモードでゆったりめのケイデンス(1分間のペダルの回転数)50程で平坦な道と登り坂を『PSA1』と走り比べてみました。
●平坦な道
『PSA1』はFサスペンションの沈み込みにより、若干アシストの初動が遅れる感覚があります。平均時速16~18km/h程、時速20km以上ではアシストはかなり弱く自力でペダルを漕いでいる感覚が強いです。
一方で『PSA2』は初動からあまりラグを感じずに力強くナチュラルなアシスト感でスピードを伸ばし、平均時速も19~21km/h程と時速20km以上に達しても程よいアシスト感があり高速域を保ってくれます。
Fサスペンションの路面を捉える力も相まってスムーズ且つマイルドな走行感が今までにない爽快な走りを提供してくれます。
●登り坂
どちらの車両もFサスペンションの沈み込みにより、ペダルの踏み込む力やアシスト力のロスのを感じましたが、この点はサスペンションロック機能で解消が可能です。
一番違いを感じたのは平地同様に速度域が高いこと。『PSA1』はギアを4~5速に落とし15~16km/hでの走行に対し、『PSA2』は7速のまま16~18km/h程で回転数を上げる毎にアシストが伸びる印象でした。
PSF2
カラーラインナップ
『PSF2』は『Ebony Black』と『Platinum White』の2色展開、これまでの『PSF1』にはなかったブラックとホワイトが新登場です。
フレーム中央に向かってグラデーションするデザインは『PSF1』と同様ですが、今回はベーシックなフレームカラーの為、カラーパーツカスタムで遊び心を入れるのも楽しそうです。
折りたたみ時のサイズは『PSF1』変わらず、大人気のオプションパーツ『キャスター付リアキャリア』も装着可能。
スペック一覧
- カラー:Platinum White / Ebony Black
- タイヤサイズ:20×1.5
- 重量:18.9kg
- バッテリー容量:36.3V×10.5Ah/381Wh
- 最大走行可能距離:93km / 64km / 53km
- 充電時間:0%→80%:3時間40分 80%→100%:2時間
- ギア:SHIMANO Altus 7speed
- アシストモード:3アシストモード&スマートモード
- 車体価格:¥328,000-(税込)
実走レビュー(PSF1との比較)
こちらもPSA2と同じくスマートモードでケイデンス50程で平坦な道と登り坂をPSF1と走り比べてみました。
●平坦な道
『PSF1』はリジットフォークを採用している為、『PSA1』と比べペダリングやアシスト感もダイレクトに伝わってきます。その点は『PSF2』でも変わらないのですが、大きな違いは『PSA2』と同様に加速に伸びがあることと高速域での速度維持が容易なことです。
『PSF1』が平均時速が17~18km/hのところ、『PSF2』は21~22km/h程で走行出来ます。また巡航速度が速い為ハンドルがふらつきにくく安定感もでています。
●登り坂
『PSF1』の場合ギアを4~5速に落としペダルを軽くしなければ漕ぎ足が重くなり、アシストが弱く感じるタイミングがあるのに対し、『PSF2』は7速のままでも17~18km/h程を維持しながらパワフルなアシスト感は変わらず登り切る事が出来ました。
これは新しくトルクセンサーの恩恵を非常に分かりやすく体感できる箇所でした。よりパワフルとなったトルクセンサーのおかげでギア操作に余裕が生まれ、全体の走行性に幅が広がったという印象です。
モトベロ各店にて予約受付中
今回の実走レビューでは『ラーニングスマートモード』の学習機能までは体感することはできませんでしたが、基本性能のみでも従来モデルより進化した走行性能を体感できました。
e-bikeらしい走りも味わえ、乗り込む程に乗り手に馴染んでいくのも楽しみな、魅力的な車両に仕上がってます。
今回紹介しました『PSA2』,『PSF2』は6月のリリース予定、試乗車もついてもモトベロ各店に随時導入予定です。
リリース前の先行予約もモトベロ各店にてを承っておりますので、ご検討の方は是非ご来店ください。
店舗情報