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ご好評いただいております『専門店スタッフのインプレッションシリーズ』ですが、今回は先日発売されました話題のe-bike、cannondale(キャノンデール)社の「Quick Neo(クイック ネオ)※Mサイズ(490mm)」の試乗インプレッションをご紹介いたします。

気になる方は、ぜひこちらの記事をご参考ください。

Quick Neo

車体を跨いでみるとまず感じるのが、他社の同型e-bikeのMサイズ相当に比べて、スタックハイト(フレーム上部までの高さ)が高い事です。

S、M、Lの3サイズの展開ですが、股下73㎝でギリギリに感じるので、身長が170㎝台前半までの方はサイズを下げて、Sサイズを選んでいただいても良さそうです。

逆にLサイズはかなり大き目の車体をお探しの方におすすめとなります。

アルミフレーム×カーボンフォーク

次に特徴的なのが幅広のハンドルです。

他社のクロスバイクとは一線を画すMTBサイズの720㎜長のハンドルを採用し、しっかりと力を掛けて車体の挙動を抑え込め、急な旋回でも俊敏に操れる安心感や楽しさがある反面、街乗りですり抜ける際や、駐輪場で周囲との接触などの不便は否めない印象です。
ご用途に合わせて切り詰めて使って頂くのがおすすめです。

720㎜ハンドルバー

さて、自転車の乗り味はというと、Quick Neoの名前の通り、漕ぎ始めから反応よく俊敏に加速し、このスピードに乗ったままカーブを曲がる事が出来るのがこの自転車の個性と感じました。

これは、キャノンデール独自技術によって自転車の後ろ半分をコンパクトに設計しているからこそ。

これによりモーター周りのデザインの収まりも良く、更に車体の運動性能も高められています。

BOSCH製モーター ACTIVE LINE PLUS

BOSCH製新型ディスプレイスイッチは、親指一本で直感的に操作可能で、アシストモードを選び漕ぎだしてみると…

  • 【ECO】・・・電動アシストに乗り慣れている人間には全く物足りず、多くの状況であまり使うことは無さそうです。
  • 【TOUR】・・・ようやく電動アシストらしい加速を感じられます。長距離走行時や巡航走行時に使える自転車らしい漕ぎ心地も味わえるモードです。
  • 【SPORT】・・・e-bikeらしい加速が楽しめます。代官山近辺の坂道はこのモードで問題なく登坂でき、今回の試乗で一番利用したモード。
  • 【TURBO】・・・普段あまり自転車に乗らない方で、バッテリーの消耗を考慮しないのであれば、常にこのモードを選んで頂くことをおススメします。普通の自転車と大きくかけ離れた乗り心地で、普通の自転車には乗れなくなりそうなほど楽で快適な走行が出来ます。

また、タイヤもオールロード系と呼ばれる、凹凸のある少々太目のものを採用しているため、長さのあるハンドルと相まって、ノーマル仕様のままで未舗装路にアクセスしても、しっかりと路面を掴んで走ってくれそうな期待が出来ます。

街中では路上駐車を避けながら機敏に車道を駆け抜け、多摩川河川敷などの未舗装路のサイクリングに飛び出せば、臨んだラインをなぞる様に走るようなON・OFF道を選ばない自在な使い方が出来そうです。

また乗車したのはMサイズで、自身の最適サイズより大きめでしたが、ハンドル位置は低く、乗車時の前傾姿勢はきつめに感じました。このおかげで体の下に車体をもって行くような乗り方が出来、車体を操りやすい為、スポーティな乗り味を存分に楽しめそうです。

これは、普段からスポーツ自転車に乗り慣れている方には自然な姿勢になりますが、これからスポーツ車を楽しんでいきたいとお考えの方には、当初つらく感じてしまうかもしれませんので、ハンドル位置を上げた楽な姿勢になるハンドル周りのカスタマイズをおすすめします。

ここからは、実際にお客様から多くのお問い合わせいただいている、コラテック社の「E-POWER SHAPE PT500」との比較についてもご紹介いたします。

コラテック社の「E-POWER SHAPE PT500」はオンロード専用の快速モデルです。

直線で安定感があり、スピードを乗せやすいのが特徴です。

通勤メインの使用で、週末にはサイクリングロードを巡るような乗り方をご希望の方にはこちらが最適です。

対して、キャノンデール社「Quick Neo」はオンロードもオフロードもこなせる懐の広さが特徴です。

前輪を支えるカーボンフォークは細かい振動を吸収し乗り心地の改善と、重量軽減にも一役買っています。

このカーボンフォークを導入しようとすると、6万円程度は見込まれる高級パーツなため、標準でカーボンフォーク仕様ならば、コストパフォーマンスも上々と言えます。

街乗りでは信号待ちからのストップ&ゴーを繰り返し、キビキビ走らせるようなスポーティな走らせ方を好む方や、キャリアを取り付けてオフロードキャンプやグラベル(未舗装路)ライドに出掛けたい等のアクティブなご用途がご希望の方に特におすすめです。

スペック比較

Quick Neo E-POWER SHAPE PT500
モーター BOSCH ACTIVE LINE PLUS BOSCH ACTIVE LINE PLUS
バッテリー BOSCH PowerTube 500Wh BOSCH PowerTube 500Wh
フレーム アルミ製 / 3サイズ アルミ製 / 2サイズ
ハンドル アルミ製720㎜ アルミ製580㎜
フォーク カーボン製 アルミ製
タイヤ オールロード向け オンロード向け

 

※画像のE-POWER SHAPE PT500は440㎜サイズです。

フロントフォーク比較

フレーム幅比較
ハンドル幅比較
タイヤ比較

いかがでしたでしょうか。

「Quick Neo」は数回の試乗ではあきたらず、しっかりと乗りこんで使ってみたくなる魅力あふれるe-bikeです。

ご購入の際はぜひ、モトベロ各店をご利用ください。

オンラインショップでのご購入はこちら

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