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今回は、日本が誇る電動アシスト自転車メーカーYAMAHAの最新e-bike「WABASH RT」と「CROSSCORE RC」の乗車インプレッションをモトベロスタッフがお届けいたします。

ご購入検討中の方はぜひ、こちらのレビューを参考になさってください。

YAMAHA e-bike「YPJ」とは

すでに「e-bike」という言葉が使われるようになってから、数年が経ちますが、国内でいち早くこの高性能スポーツ電動アシスト自転車「e-bike」のカテゴリー「YPJ」ブランドのモデルを発売し、展開し続けているのがYAMAHAです。

このように、一日の長を持つYAMAHAのe-bikeは、これまでもユーザーフレンドリーで、尚且つ、企業規模を活かした、高コストパフォーマンスが特徴でした。

更に今回の2モデルは、海外の最新e-bikeに採用されている「PW series ST」 という、路面の傾斜に合わせたアシスト制御センサーが追加された、パワフルな新型ドライブユニット(モーター)を搭載しており、発売前から話題の車種です。

「PW series ST」ドライブユニット

新型モーターのアシスト感は、これまでのYPJシリーズとは十分に違いを感じるパワフルさと、20㎞/h超のアシスト速度域の広さが体感出来ます。

作動音は従来のYAMAHAと同程度、他社比較では静かとは言えませんが、一般的な軽快車の漕ぎ方よりも、回転数を上げるような、80RPM程度を意識して漕ぐと、「ウィンウィン」という子気味良い音とともに、パワフルにアシストしてくれる印象を持ちました。

AUTOMATIC ASSIST MODE

特にアシスト選択にて、AUTO(オートマチックモード)を選ぶと、回転数によるアシストの違いが如実に感じられます。

AUTOモードの評価は乗り方によって好みが分かれそうですが、効率よくシフトチェンジを行い、高回転数を維持する漕ぎ方が自然と身につきそうです。

CROSSCORE RCインプレッション

直線的なフラットハンドルに、サスペンションフォークを採用したクロスバイク型の「CROSSCORE RC」は、パワフル且つスムーズなアシストと、ヒラヒラと軽快なハンドリングに、柔らかな乗り心地が特徴で、街中を無理せず颯爽と走りたい方におすすめのe-bike です。

27.5×2.0 SEMI SLICK TIRE

乗り心地の柔らかさは27.5×2.0の、クロスバイクにしては太いタイヤと、サスペンションフォークによるもので、乗り心地を重視するのであれば、タイヤは空気圧を高めに入れ過ぎないのがポイント。

今回は3.5barの空気圧設定で試乗しましたが、心地よく乗り進める事が出来ました。

歩道と車道のつなぎ目や、河川敷の砂利道程度では、突き上げる振動のストレスなく、サイクリングを楽しむ事が出来ます。

CONPACT HANDLING

車体の取り回しも見た目以上にコンパクトで、身長165㎝の私がMサイズを乗車しても、コーナーで大きく膨らむような事もなく、普段乗っているMTBタイプのe-bike と同様に扱えたのが好印象です。

RIDE FEELING

個人的な体感で、これまでのYPJシリーズと比較すると・・・

・アシスト感:CROSSCORE > YPJ TC

・高速巡行 :YPJ EC > CROSSCORE > YPJ TC

・乗り心地 :CROSSCORE > YPJ TC

といった感覚で、これまでのYPJクロスバイクの上位新型モデルと言えそうです。

また、気になる点は…

23.8㎏という車重から、アシスト速度域を超えての走行では車体の重さは否めず、既存モデルに比べて立ち漕ぎはし易くなりましたが、22㎞/h程度までの速さで、力まず、流して走るのが似合う自転車と言えそうです。

この点は、より、しなやかで転がりの良いタイヤに変更してみると、車体の性格が変わりそうで、ある程度乗ってみて、タイヤ交換が発生した際は純正品では無い選択もおすすめです。

WABASH RTインプレッション

昨今のアウトドアブームの後押しもあり、未舗装路も走れるロードバイクとして、盛り上がりを見せる「グラベルロードバイク」タイプのe-bike が「WABASH RT」です。

同時に発売された、「CROSSCORE RC」のドロップハンドル版という事では無く、全く異なるコンセプトで設計されていることが、乗ってみるとよく分かります。

RELAXED POSITION

グラベルロードバイクの特徴の「ロードバイクに比べて高いハンドル位置」も、しっかりと高さがあり、モトベロ取り扱いの同型車種で比較すると・・・

・ハンドル位置比較:高い MIYATA ROADREX i 6180(450) > WABASH RT(S) > BESV JG1(S) 低い

上記のような体感で、姿勢が高く維持出来る為、前傾姿勢になりがちなこの手の車種が苦手な方の、ドロップハンドルデビューにもおすすめのモデルです。

FRONT LED LAMP

また、安心の装備として、YPJシリーズ全般に言えるフロントライトのクォリティの高さは健在で、光の広がり(明るさ)、振動での傾きづらさ、スイッチでのコントロールが出来る点も、夜間走行や、生い茂る林道サイクリング時に大変便利で高評価なポイントです。

ALL ROAD TIRE

標準装着タイヤの「MAXXIS RAMBER 700×45C」は、十分なグリップと転がりの良さで、本格的なグラベルロードでの長距離サイクリングでも申し分無い働きをしてくれそうです。

十分な太さがあるため、空気圧を落としても「リム打ちパンク」などのリスクも少なく、なやかで快適な乗り心地はグラベルロードバイクならでは。

ブロックタイヤによくある、タイヤの凹凸によるノイズも気にならないレベルですので、街中を自走しての野外遊びには、持ってこいの仕様です。

DROPPER SEATPOST

ドロッパーシートポストは、レバーの位置から、操作のタイミングに慣れが必要でしたが、使い慣れれば、シート高の調整が瞬時に変えられるメリットは、オフロードだけでなく、街中でのサイクリングでも手放せない機能となりそうです。

RIDE FEELING

先ず、「漕いで進む」という自転車の単純明快な部分で、「CROSSCORE RC」より安定感があり、高回転でのペダルの回し(漕ぎ)やすさに優れています。

そのため、今回採用された高回転時にパワフルな新型モーターとの相性も抜群で、自然と「美味しいアシスト速度域」を堪能できる設計となっています。

また、こちらは、ペダルとバーテープをより高機能なものに変更された方が、自転車本来のスペックを十分に活かして乗ることが出来そうですので、自転車と合わせてご検討頂くことをおすすめします。

こういった、乗ってから分かるご相談も店頭にて承っており、ご要望をお聞かせ頂きますと、おすすめの商品をご提案させて頂きますので、ぜひ店頭スタッフにご相談くださいませ。

【製品情報】

●CROSSCORE RC

・価格:317,900円(税込)
・重量:Sサイズ23.7kg
・コンポーネント:Shimano ALVIO、ALTUS
・タイヤ:セミスリック27.5×2.0
・バッテリー:36V/13.1Ah
・充電時間:約3.5時間
・カラー:フレイムオレンジ、ピュアパールホワイト、ミスティグリーン

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●WABASH RT

・価格:438,900円(税込)
・重量:Sサイズ21.1kg
・コンポーネント:Shimano GRX 11speed
・タイヤ:MAXXIS RAMBLER 700×45C
・バッテリー:36V/13.1Ah
・充電時間:約3.5時間
・カラー:セレスタイトブルー

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