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この度モトベロ各店に、都会的なミニベロ(小径自転車)が得意なブランド「tern」より、高性能折り畳みe-bike「Vektron」の、リーズナブルな新グレード「Vektron N8」が入荷して参りました。

今回は、この新作「Vektron N8」の乗車レポートを、別グレードの「Vektron S10」を通勤使用しているスタッフによる、乗り比べインプレッションと合わせてお届けいたします。

「tern(ターン)」とは

しなやかでコンパクトなのに力強く、優れた移動能力を持つ小さな渡り鳥、”Tern(ターン)”から着想した「都市生活での快適かつ最適な移動手段」と「スポーツ・フィットネス」を兼ね備えたアーバンバイクブランドです。

ブランド名の由来通り、コンパクトで走行性能の高いミニベロ(小径自転車)を多く展開しています。

「Vektron(ベクトロン)」

VEKTRON S10
VEKTRON N8

Vektronシリーズは電動ならではの実用性に、tern独自の走行性能が合わさった、高機能折り畳みe-bikeです。

特に、搭載しているドイツのBOSCH製ドライブユニット(モータ・バッテリー等)「Active Line Plus」は、アシストのパワフルさと、漕ぎ心地の自然さに加え、静音性の高さが魅力で、e-bikeの本場、ヨーロッパでも高い評価を受けています。

この高性能ドライブユニットとペダリングの力を、高剛性のアルミフレームが受け止め、ミニベロらしからぬ、安定感のあるスポーティな走行感が楽しめる、折り畳み自転車の傑作が「Vektron」です。

「Vektron N8」インプレッション

GOODコストパフォーマンス

日本のみの限定展開、お買い得パッケージの「Vektron N8」はグリップやサドルの質感、フロントライト、キャリアの有無など、上位の「Vektron S10」と異なる点はいくつかあります。

しかし、同様のフレーム設計、ドライブユニット、バッテリー、タイヤ幅もほぼ同じため、大雑把に言えば、乗り心地は同じです。Vektronシリーズ共通の、太めのフレームにワイドタイヤを装着したガッチリとした見た目もS10/N8に共通したデザインです。

  

ミニベロらしい、クイックで小回りの利くハンドリングで、キビキビ走ってくれますし、Vektron特有のBOSCH製ドライブユニットのパワフルなアシストを使った漕ぎ始めの加速感から、変速を使ってのスポーツバイクらしいペダリングによる、高速域への自然に繋がる走りは「Vektron N8」でも同様。

街中でよくある、坂の途中からの再発進や、視界の悪い路地の、一時停止もストレスになりません。乗り比べて分かる大きな違いは、ブレーキの差によるスピードコントロールのしやすさ程度でしょうか。

フェンダーやチェーンガード、スタンド等、実用的な付属品も申し分なく、街乗りと呼ばれる、近場での使用には持ってこいの内容となっており、多くの方におすすめしたい、魅力的な車両です。

「Vektron S10」/「Vektron N8」~乗車比較~

グレードによって乗って分かる違いと、どのような用途に向いているかを比較してみましょう。走行性能で、トップグレードの「Vektron S10」が優れている点は以下の通りです。

【ブレーキ】MAGURA製ディスクブレーキ

「Vektron N8」の仕様と比較して、弱い力で細かな速度調整が行えるため、速度が出がちな下り坂や、サイクリングロードでの使用には安心感があります。

【ハンドル・シート】アジャスタブルステム&テレスコピックシートポスト

 

ハンドル位置や角度、また、シートの上下調整幅が著しく広いため、多くの方にとって最適な乗車姿勢を整えることが出来ます。

これにより、長時間(長距離)の使用や、荷物が増えてバランス重視のサイクリングでも、姿勢によるストレスが少なく済み、様々な状況下で最も自分の好みの姿勢を選んで乗ることが出来るのは大きなメリットです。

【変速】Shimano Tiagra 10s

サイクリングの距離が伸びるのに比例して、変化する状況に合わせて細かく変速することで燃費(電費)や、疲労感を軽減することが出来ます。

この変速のスムーズさは、『チャッチャ』と子気味良く変速する「Vektron S10」に対し、「Vektron N8」はレバーをしっかり押し込み、『ガッチャン』と一拍遅れて変速する感覚があります。どちらも、長距離を走るうえでは「Vektron S10」の方が優れています。

ですので、一日を通じてサイクリングを楽しむような、乗り心地の追求を目指す用途であれば、「Vektron S10」がうってつけです。

しかし、片道30分以内(10km未満)のお出掛けであれば、乗り心地に大きな違いを感じる事無く、ご使用頂けるのではないでしょうか。

また、N8にはリアキャリアの付属が無く、ハンドル周りも機能を絞り、シンプルなスタイルで使用出来るため、よりすっきりとしたミニマルなデザインが好みの方は、N8のデザイン・仕様の方が好みに合うかもしれません。

個人的には、「Vektron S10」の大型ディスプレイ「Intuvia」よりも、「Vektron N8」の小型ディスプレイ「Purion」の方が、シンプルかつ小型なため、都市部の矮小な駐輪環境では、トラブルも少なく使いやすい印象です。

Intuvia
Purion

折り畳み性能

S10
N8

同シリーズのため、折り畳み方法を比較しても大きな差はありません。

グレードに関わらず、ternが『N-Fold Technology』と呼ぶ、慣れてしまえばこれ程簡単な畳み方は無いと言える方法で、折りたたむことが可能です。

※N-Fold Technologyとは?
https://www.ternbicycles.com/jp/tech/471/n-fold-technology

強いて言えばS10には、上記画像にある、ハンドルに付くレバーの操作を行うことで、ハンドル位置の調整が可能な機構があり、畳む際にはこれを、畳みやすい角度に調整する必要から、折りたたむ工程が一つ多い為、面倒と言えなくもありません。

しかし、「Vektron S10」には標準装備でリアキャリアが付属してくるため、折りたたんだ状態で縦に立てての駐輪が可能です。これにより、より限られた空間を、有効に使う保管が可能となります。

※N8もオプションパーツを追加することで同様の使用方法が可能


S10/N8の比較レビューはいかがでしたでしょうか。tern「Vektron」のグレードによる違い・魅力を、少しでも感じて頂ければ幸いです。

発売したての「Vektron N8」を実際に乗れる試乗会スケジュールは下記の通りですので、モトベロ各店で新しいe-bikeの走りをご体感下さい。

最新フォールディングe-bike「Vektron N8」~期間限定試乗会開催~

モトベロ各店にはe-bikeユーザーのスタッフも多く在籍しておりますので、実際に使ってみての感想を交えたご案内も得意としております。

e-bike購入ご検討の際は、ぜひモトベロ各店へ足をお運びください。

「Vektron S10」のオンラインショップでのご購入はこちら

「Vektron N8」のオンラインショップでのご購入はこちら

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